IKEAでかくれんぼ、ダメな8の理由と1の別案。
日本でも同じことを真似する子供が出ないうちに、なぜダメなのか、を考えてみました。
そもそものきっかけは、IKEA自体の粋な計らいにあったということらしいですが、
IKEAでかくれんぼ大会企画するも人が集まりすぎて許可下りず - ライブドアニュース
29日のニュースで知りましたが、これを発端に世界中に広がったということです。
イケアで夜のかくれんぼ、いたずら動画投稿が欧州で流行 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース
2人が投稿した「イケアの夜のばか2人(Two idiots at night in Ikea)」と題された動画は170万回再生された。学生の1人はAFPに対し「高校を卒業した後、何かすごいことはできないかと考えていた」と語った。
詳しいことはわかりませんが、少なくともこういう行いに対して憤りを感じたのは私だけではないでしょう。
けれど、子供であればこれを見て真似したい、楽しそう、と勘違いしてしまうことも予想されます。
きっと中には、誰にも迷惑をかけていない、と勘違いする人もいるのかもしれません。
夜中に、こっそり。面白いでしょ?って。
なので、イラスト付きで思いつきではありますが、これをやることによる「人に迷惑をかけている」状況をわかりやすく考えてみました。
①気持ち良く接客できない、気持ち良く買い物できない。
買い物って、信用の売買だと思います。
いい商品を売っている(お店)、商品を丁寧に扱ってくれている。(お客)
いいお客さんに、いい商品を売る。それが一番の関係だと思いますが、そのお客の中に、お店に不利益をもたらす人間が隠れている。
そうすると、従業員も自然とお客を見る目が悪くなる。
そうなれば、お客の方も…。
そんな悪循環、嫌ですよね。
②設備投資の回収をしなきゃいけない。
なんでもただではなくて、もちろんお金がかかる。もし、不法侵入が出てくるようであれば、お店としてはセキュリティーにお金をかけなきゃいけない。
それが警備員かもしれないし防犯カメラかもしれないし。
じゃあ、そこに費やしたお金はどこから回収するのか。
もちろん、お金が湧いてくることはありません。ならば、商品の金額を上げるのは…やっては欲しくはないけれど考えられることですよね。
③従業員に負担が増える。
今までしなくてよかった仕事が増えるでしょう。
ベットの下やクローゼットの中。見なくていいようなところを、逐一チェックしなければいけない。これがもたらす負担はどれほどか。そして、これは仕事と言えるのか?
④1日は24時間しかないのに。
従業員だって、家に帰れば誰かのパパでありママであり、おじいちゃんおばあちゃんです。家族のために働いているのに、その家族との時間を奪われてしまうかもしれない。
⑤IKEAの魅力を奪うかも。
せっかく、創造的なIKEAの展示方法。おそらくかくれんぼをした人も、その魅力があったからこそそんなことを考えてしまったのでしょう。けれど、そういう人が増えてしまうと、そんなワクワクする展示方法がなくなってしまうかもしれない。
⑥もしも、が起こるかも。
大人にとっては遊びでも、子供にとっては思わぬ事件、事故につながる可能性がある。
「私は大丈夫」
そう言って、責任が取れるのでしょうか。
⑦従業員にとって悲しいこと。
きっと、IKEAで働いているという人は、お店のことが好きで働いているのでしょう。
けれど、この事件をきっかけに多くの人が苦しむのかもしれない。
そう考えると、その「かくれんぼ」できますか?
⑧商品を荒らしていいのか?
本人たちは面白がっているのかもしれないけれど、その痛めつけられた商品はいったいどうなるのだろうか。誰が責任取ってくれるのだろうか。
とまあ、勢いに任せて書き込んでしまいましたが、これって様々なことに言えると思います。
万引き、ツイッターでの迷惑行為。
想像力がなさすぎる幼い行動。
もし、同じかくれんぼをするなら、
自分の家族、例えばおじいちゃんおばあちゃんのクローゼットに隠れて、家族が寝静まった後にサプライズの飾り付けをする。そして、目が覚めた時に「いつもありがとう」という。その方が何倍も素敵だと思う。(相手によっては驚かせすぎない心配りが必要)
考えても欲しい。今回の事件を起こしたたくさんの「かくれんぼ」さんの家に、もし、IKEAの創業日、いろんな人が自分の家に隠れていたら「それはとてもcoolだね」なんて言えるのだろうか。
誰が潜んでいるのかわからない家なんて、恐ろしくてベットで眠れなくなるに違いない。
願わくば、日本で同じ事件が起こらないように。